令和5年度から大学生等のインターンシップの取り扱いが変わります

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2023 . 01 . 31

令和4年6月、文部科学省・厚生労働省・経済産業省の合意による「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(3省合意)を改正し、大学生等のキャリア形成支援に係る取組を類型化するとともに、一定の基準を満たしたインターンシップで企業が得た学生情報 を、広報活動や採用選考活動に使用できるよう見直しました。

昨年このニュースを見たときは、もう少し先の話だなと思っていましたが、この改正は、令和7年3月に卒業・修了する学生(学部生ならば令和5年度に学部3年生に進学する学生)が、令和5年度に参加する インターンシップから適用されます。中小企業やスタートアップ企業においても、職場での就業体験を組み込んだインターンシップ実施を自社の魅力・良さ・仕事のやりがい等を学生に伝える機会と捉え、前向きにご検討する必要が出てきました。

「インターンシップ」と称して実施するためには、就業体験が必須になり(オンラインでも可能)「自身の能力の見極め」や「評価材料の取得」を目的とすること、また、【一定の基準】を満たす必要があります。その場合に限り、インターンシップで取得した学生情報を、広報活動・採用選考活動の開始時期以降に限り、それぞれ使用可能になります。

【一定の基準とは】
・就業体験要件(実施期間の半分を超える日数を就業体験に充当)
・指導要件(職場の社員が学生を指導し、学生にフィードバックを行う)
・実施期間要件(汎用能力活用型は5日間以上。専門活用型は2週間以上)
・実施時期要件(卒業・修了前年度以降の長期休暇期間中)
・情報開示要件(学生情報を活用する旨等を募集要項等に明示)

先日参加した、大学のキャリアセンター、企業、学生、自治体、コーディネート機関が集まってこれからのインターンシップについて考える会議では、以下のような意見が出ていました。

・インターンシップ実施時期の早期化
・学生のニーズが多様化するため、学年ごとに合わせたインターンシップを用意する必要がありそう
・首都圏のスタートアップ企業や大企業では、長期実践型のインターンシップも出てきているため単なる体験ではなく、「何かを得られる」といった「学びの設計」が重要になる
・学生の期待がどこにあるのか、期待値はどのくらいかを知ってプログラム設計をする必要がある

学生側からも「色々ありすぎて何を選べばいいかわからない」「インターンシップと就職は別だと考えているので、自分の強みや向き不向きを知るためにやるものと思っている」という意見が出されており、大学、企業、学生の目的が微妙に異なるようです。

会議に出ていて、これからますます地域間格差や企業の規模による格差が出てしまうのではないかと感じました。地方中小企業は「地域への就職」=就域を目指して個人戦ではなく団体戦で採用に取り組むことが1つの解決口になるような気がしています。

それには「シゴトリップ」型のインターンシップが有効では?という想いを強くしているので、今年は全国版、東北版、鶴岡版、色々と手掛けていきたいと思います!今年のシゴトリップ第二弾は「全国版シゴトリップ」2月半に2週間実施します。出展に興味のある企業の方はぜひお問い合わせください!

東北シゴトリップ(2023年1月実施)

シゴトリップ全国版(2022年8月実施)