2024 . 10 . 11
9月24日、三川町の菜の花ホールで「庄内若者定着促進会議」が開催され、冒頭で講話をいたしました。特に今年は若年女性の定着に関連するテーマで話し合われたのですが、なんと、この会議、今年で6年目だそうです。6年前から何も変わっていない、ここでの意見は一体どこに消えているのか?という議論にまでなりました。。県の若年女性県内就職・定着促進協議会も確か6年目では??
どこに問題があり、課題は何なのか?問題と課題を混在させてしまうと、打ち手が見えなくなります。山形県のHPには、「山形にはゆとりある暮らしと充実した子育て環境がある」という内容の資料が掲載されており、これを県内の中高生にアピールしています。私は、ここに顕在化していない若年女性が県から出ていく理由があると考えています。
最近発表された47都道府県のジェンダー格差指数について、山形の強みと課題は以下のように記載されています。
政治分野は全国5位で、前年の9位に引き続き東北地方でトップの座を守りました。知事と選挙区選出の国会議員2人が女性であること(2024年1月1日時点)や、県議や市町村長で女性の比率が上がっていることが影響しています。行政分野では、県職員の育休取得率の男女格差が前年よりも縮まっており、管理職への女性登用率も比較的高い水準です。市町村の管理職の男女比も改善が進んでいます。各自治体で取り組んできた施策の効果が、徐々に表に出てきました。経済分野では、男女の就業率とフルタイム率の差は比較的小さいですが、フルタイムで働く男女間の賃金格差は大きく、課題です。
地域からジェンダー平等研究会
このように正社員比率や管理職比率は確かに高いのですが、女性の給与額が47都道府県中46位なのです。正社員として働き、管理職にもなり、責任ある立場で仕事をしているにも関わらず下から2番目とは。耳障りの良い指数で本質を見失ってはいけないと感じています。男女の賃金格差は39位なのです。他県でも男性より女性の給与が低いのですが、それは非正規雇用の割合が女性の方が多いということに起因している場合が多いのです。でも山形は、、、。
ジェンダーギャップについて書かれた本の帯に「あなたの娘は、今の日本で輝けますか」と書いてあったのを思い出しました。私にも2人の娘がいます。この問いに元気よく「はい!」と答えられるようにするために、まだまだ多くのやるべきことがありそうです。