2021 . 04 . 22
私は「あなたの仕事は何ですか?」と聞かれたら「地域コーディネーター」です、と言うことがあります。わかりやすい事例が、実践型インターンシップのコーディネート。地元の少数精鋭企業とそこで挑戦をしたい学生をマッチングし、企業が目指すことの実現とともに学生の成長も目指す伴走支援をします。
具体的には、その地域の文脈を理解し、企業のニーズを捉えてインターン生を受け入れるプロジェクトを設計したり、受け入れてからは学生のメンターとして自ら気づき行動できるように問いかけたりしていきます。
実践型インターンシップの山形の企業にとっての価値を大きく2つにまとめると、下記の2点が挙げられます。
1,事業の推進力
インターン生は挑戦したい、という想いでやってくる期間限定の正社員。彼らとともに企業の未来を考え、行動することで事業を推進する力になります。新規事業の立ち上げや、新たな顧客の開拓、マーケティング戦略の実施などの事業ニーズに効果的で、意欲あふれる若者たちと事業の仮説検証ができます。
2,組織の変化
会社のことも地域のことも分からないインターン生を受け入れて事業を進めていくには、なぜこの事業を行うのか、何のためなのか、地域の未来にどのように資するのか、企業の価値観やビジョンを明確にして伝える必要があります。挑戦したいという人材を受け入れることで、組織としてのあり方や社内の関係性の進化、風土の変化が期待できます。
上記の2点は経営者の方が日々取り組んでおられることだと思いますが、毎年継続的なまとまった数の新卒採用が難しい状況の山形県の中小企業で、若手を巻き込んで進めていくのは容易ではありません。しかし、インターンシップでは企業の「想いや願い」に共感する学生が応募してきますので、期間限定ならではの新たな人材との出会いがあるのです。
インターンシップに参加して人生が変わった、と言う学生に出会うこともあります。インターン生とともに一定期間、会社の将来や事業の成長をかけて挑戦してみて見えたことがある、と話してくれる経営者の方もいます。山形県の未来像や企業が目指していることを実現するために、同じ熱量でともに走り切る若者と事業を推進してみませんか。